先日、近所のレンタルビデオショップが激安で―なるものをしているのを見て、思わず借りてきた沢山のDVD。
なぜかその中に、高畑勲の『おもひでぽろぽろ』が。
その中に出てくる主人公のタエコは東京で有名な会社でOLとして働いている。
声優を今井美紀さんが担当していることからも想像できるとおり、しっかり者の様。
そのタエコが義兄の田舎に居候しに行く時、思いがけず小学生時代の思い出である『ワタシ』を連れていくことになるのだが、その中で分数の計算で躓くところがある。
しっかりしたOLとして働く現在の『私』とは異なり、3人姉妹の末っ子として育っている『ワタシ』は家庭もそれなりに裕福なので、かなり甘やかされて育てられてきているよう。
年の離れた姉二人はそれなりに頭が良いらしく、妹の算数の点数に愕然とする。
まあ、小学生の算数のテストで50点にも及ばないのはしょうしょう心配なところではあるが。
そこで興味深かったのが、姉による妹への算数の問題の時方。
詳しい数字は忘れたのですが、1/3個のリンゴを1/4で割るとかそういった内容だったと思います。
姉は「先生の教えた通り、分子と分母をひっくり返して掛ければいい」
と教えるのですが、タエコは『1/3個のりんごを1/4で割るってことは・・・』
と理解不能な様子。
理屈で覚えようとするのですね。
計算方法を何の疑問を持たずに、すんなり覚えていった姉にはそれに対して適切な指導ができません。
「だから、分母と分子をひっくり返せばいいのよ!」と言うだけの姉。
家庭教師をしてくると、こういった壁に当たることは多いでしょう。
私が幼い頃、お隣の小学教諭を目指す大学生のお姉さんは、「授業で、足し算の教え方を実施でやるのよ」と言っていたのを今でも覚えています。
簡単な問題ではあるけれど、それを幼い子供に、理解できるように説明することはとても難しいことなのだと。
家庭教師にも、その考えは当てはまるでしょう。
頭のいい学生の家庭教師ほど、簡単な問題で躓く生徒が理解しがたいでしょう。
でも、苦労して覚えてもらったときの生徒の明るい顔ほど家庭教師を和ませることはないでしょう。